上から下まで面白いことを…

yu_ki_kun_1が長文書きたくなったときに来ます

オタク言語について思うこと

この記事はwhywaita Advent Calendar 2017 - Adventar4日目の記事です。

※オタク言語の定義は記事中にします。タイトルやコンセプトだけで叩かれたらそっち見てニコニコします。

イベンターノートについて長々書いた以来ですね。
ブログってどうやって書くか忘れたくらいでした。どうも。
しかしもうwhywaita Advent Calendarの時期ですか…早いものです。
月曜枠です。彼の友人をやらせていただいてるゆーきくんですよろしく。初めまして。


whywaitaとはここ3年くらいはだいぶ仲良くさせていただいて、お世話になっております。
ここ1年はhyr3k(kadokuseiともいう)とも仲良しなんですが、このhyr3kのおかげでオタク言語について色々情報が入ってくるわけです。
一応筆者は自然言語をかじりかけたことがあるので、ちょこちょこ書こうかなと思います。

オタク言語

まず、みなさんがオタク言語と聞いて思い浮かべるものが、もう今では種類が多様過ぎて筆者の想像を超えているような気がします。

「萌え」「ワロタ」「厨房」と思う方はそろそろ今に生きてあげてほしいですし、
バブみ」「オギャリティ」「ママー!」と思う方はまだハイハイしか出来なさそうですし、
「俺オタクだけど彼女いたし学校で一番モテてたけど学年一の美少女俺からフったはw」と思う方は君もそんな人なの?となります。

問題の今回なんですが、
「魔剤!?w」から「メイテイケイ」あたりまでのお話しをしようかなと思います。
非常に狭い話であります。
その非常に狭い範囲の話をお気持ちありきの分析をしたいなと思います。

また、差別だったり貶している内容ではありません。これは個性です。なんならめっちゃ面白いです。
意味が分からない方は見なかったことにしといてください。


今日言いたいこと

たくさんあるんですけど…とりあえず言いたいことは、
「オタク言語は口当たりが大事、なのでローマ字基準で考える必要があるということ」
になります。

それだと面白くないので書いときますけど、
オタクさんが作る文や文章はパワーだらけです。
これはマジです。だから流行るんだと思いますよほんと。

伝え方が9割とか、そのくらいしか教養として知らないですけど、すごいっすよ。
そのあたりに書かれてるエッセンスなんてだいたい含んであります。
イキリ構文など超上手。

そりゃ確かに中身に不適切なのも含みますけども…。
そこそこの不適切としてはそうですね…エッチスケッチ桜内とかTwitterで調べるの良いですよ…妹も笑ったって言ってた…他には「yu_ki_kun_1 パワー」でツイート見といて…。


本題

さて1100字ほど書いてここから本題なのですが、今日の本題は
「オタク言語の分析」
にしときます。

(少数ではありますが確かにそういう風に論じてきた人はインターネットにちょこちょこ見受けられたので、筆者と全く同じ記事がないことを願います。)
(そちらの解説をもちろん否定する気はないです。ネタ記事の一つとして仲良くしてください。)*1

今日は特になんですが、単語レベルでの言葉の変形に絞って書いていきます。
本当は文の書き方とかそういうところも思うことはあるんですが、もう長いので割愛です。
単語の変形に絞ったオタク言語の分析です。(こだわる方は適当な文節くらいの気持ちでお願いします)

今日はできればオタク言語変化レベルを勝手に定義しておきたいなーという気持ちで文字打ってます。
んで今日のところは、レベル5(仮)まで定義していきたいです。
なんで(仮)かというとこの変化形には進化がなさそうで禁書目録みたいな世界観にしないため、仮に作るという感じです。

とりあえずですが、およそ半年前までの進化をレベル4として、そこまでをまず解説していきたいと思います。


レベル4まで

分かりやすい例として京都大学11月祭2016年テーマを使いながら解説していきたいです。

「ぽきたw 魔剤ンゴ!?
ありえん良さみが深いw
京大からのNFで優勝せえへん?
そり!そりすぎてソリになったw
や、漏れのモタクと化したことのNASA
そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ~」
(解説の都合上改行と絵文字の省略をしてます。)

出典です。
統一テーマ一覧 | 京都大学


見たことある方も多いと思いますが改めて見ると壮観ですね~公式テーマか~。
弊学のテーマは水樹奈々さんの楽曲みたいなテーマだった気がします。


ぽきたw 魔剤ンゴ!?

ンゴについてはすでにインターネットの海に山ほど落ちてそうなので省略します。

「ぽきた」からいきましょう。

まず原形ですが、「おきたwマジ!?」だと考えるのが妥当でしょう。

そして筆者の思う変形の仕方の分析ですが、原則として文字をローマ字表記します。

さて、ここで早速レベル1の変形の定義をします。

「単語の中に1字ローマ字を入れる」

これは非常にポピュラーで、多い手法なのでレベル1と定義します。

今回の場合だと、
「mazi」→「maz"a"i」
「okita」→「"p"okita」
にあたります。

このレベル1はだいぶパターンが多彩であります。
特に多いものはとしては、aiueoの母音にmかpがつくものは非常に多いです。
例としては
「俺」→「漏れ」
「オタク」→「モタク」or「ポタク」
のようなものがあります。

このレベル1の変形は当初非常によく見られました。
今回の「ぽきたw」と「魔剤」はその単語でそろそろ辞書に載るレベルになってきてると思います。恐ろしい。

このレベル1の定義をしてしまうと、最近の単語レベルの変化はだいぶ説明できます。


ありえん良さみが深いw

しかしこれはできないんです…。

良さみというのは○○みの話なので今回は割愛します。
簡単に言うと名詞化した方が自由な日本語になるから名詞化したくなるのです。

「○○みが深いw」は定型文レベルでセットで出ますので単語ではないとして次にいきます。


京大からのNFで優勝せえへん?

ここは元となった原文の方が良いですね。

二郎からのSAKE*2セイクで優勝せえへん?

二郎はみなさん大好きラーメン二郎なので割愛。
優勝もみなさん大好きですし変形ではないのでここは割愛します。

SAKEの変化は今回の発見のヒントでもありますし、非常に重要です。

この変化は数が少ないですが、レベル2として定義します。
「単なるローマ字変化、ないし同音異義語への変化」

今となっては同音異義語の変化しか残ってない部分もあります。
書いてる間に時間も差し迫ってきたので追記に期待し次にさっさといきます。

そしてレベル3の定義です。
「ローマ字表記でa=ei、e=iに交換し読む」

このSAKEというのは「セイク」とも表記されますし、読みます。
セイクの意味は酒であり、つまり
「sake」→「seiku」
ということですね。*3

これも非常に多いやり方です。
レベル1の俺→漏れ問題もそうですが、やはりオタクさんの中でも母音は非常に重要のようです。


そり!そりすぎてソリになったw

ここで最後の、レベル4の定義をします。
「レベル1~3の変換を数回行う、または変換後だじゃれ的に新たな単語に変形する」

これは半年前まで非常に多かったものです。
応用形まで非常に多くあり、パワーのあるオタク言語はこれを用いて作られたものがほとんどでした。

これはレベル3とレベル2の変形が見てわかりますね。

レベル3変形
「sore」→「sori」
レベル2変形
「そり(オタク言語変形)」→「ソリ(乗り物)」

またここはあまりに多く出るので触れますが、
「○○過ぎて△△」というのは元々多かったと記憶しています。

そこから、大変不条理な解説ですが…。
オタクさんの変身願望と自分を普通であると表現したくないという気持ちから
「○○過ぎて△△になった」という書き方が元々あったのではないかと感じています。
(「エモすぎて涙が止まらなくなった」みたいなのから「キレ過ぎて鬼神になった」みたいなものまで)

それらとオタク言語との相性は非常によく、こうなっているのかと思っています。
故の「そり過ぎてソリになったw」があるのかと。
もちろんこの文から「○○過ぎて△△になった」は爆発的に増えたと思いますが。

ちなみに意味的な分析としては、オタクは常に変なものになりたがるので安心してください。
筆者の友人には内田真礼さんになりたくてスケスケの服を着て内田真礼さんになったり三森すずこさんになりたくてパンダになったりエモすぎて掃除機になってるオタクがいます。そりゃソリになって思わず前にダッシュしてしまうかもしれません。掃除機はエモすぎて横になり転がることで服にほこりがつき床が綺麗になるそうです。

何かになるだけで、物事の認知に”ずれ”が生じてしまい、それだけで面白くなることはあります。
次の文を見ます。


や、漏れのモタクと化したことのNASA

レベル1
「俺」→「漏れ」
「オタク」→「モタク」
レベル2
「なさ」→「NASA

なさなのは、○○みと同じく名詞化によるものです。

ほらすぐオタクさん化してしまうじゃないですか~
なんならNASAがあるだけでだいぶ意味が勘ぐれますからね。
「お前モタクではなくNASAに化してるんか?」


そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ~」

無限は簡単に使ってしまう単語であってオタク言語ではないとします(時間がない)。

レベル3
「それ」→「そり」

「わ」は割愛。

この「練り」は
レベル2
「寝る」→「練る」
名詞化
「練る」→「練り」
を経て生まれています。

名詞化も筆者のオタク言語理論に非常に相性が良く頻出するのでオタク言語のレベルの一つに入れたかったのですが、おそらく出どころや使ってる方々の分野に差がありそうなので名詞化は含んでおりません。

がこれを分解するとこのようになることは納得していただけるかと思います。

レベル4は非常に使い方があいまいで、難しいですがその分パワーが出ます。
正直オタクさんたちの言葉遊びが過ぎるところがあります。

「モテイク」くらいはまだ序の口で、
「トライセイルをタカイセイル!w」まで来るとだじゃれレベルに見えますがまだ甘く、
「マザイズロザリオ!?」まで来れるので頑張って高みに上りましょう。



分析を続けると、

「shimasu」→「sima"t"su」
「します」→「しまつ」

「oyasumi」→「"p"oyas"i"mi」
「おやすみ」→「ぽやしみ」

また、「さ・す・そ」はyを一字入れて「しゃ・しゅ・しょ」になりやすく、「ぽやしゅみ~」も非常に使います。



以上が簡単な分析となります。
まとめると、
レベル1「単語の中に1字子音字のローマ字を入れる」
レベル2「単なるローマ字変化、ないし同音異義語への変化」
レベル3「ローマ字表記でa=ei、e=iに交換し読む」
レベル4「レベル1~3の変換を数回行う、または変換後だじゃれ的に新たな単語に変形する」
となります。

お疲れ様でした。



先日まで筆者はこのレベル4でオタク言語は終了だと思い、油断をしていました。
あとはこのレベル4を使い、言葉遊びの戦いになるであろうと。
定型文のような、文レベルの争いになることも考えてはいましたが、大きな単語レベルでの変化はないかもしれないとたかをくくっていました。


レベル5:エイクオウセイネイメイテイケイ

初めて見た時は、本当に頭をハンマーで殴られたかのような衝撃ってあるんだなと思いました。

初めて見た方のために解釈すると、これで
Aqoursのオタク」
と読みます。

感動を覚えました。

レベル5(仮)は、現在分析の途中ですが、定義としては
「レベル4までを行った後、固有表現や母音以外の全ての文字の母音部分を全て『ei』にする」
となります。

今回でいうと、
Aqours」→「エイクオウセイ」
は固有表現として差支えないと思います。

分解すると、
「A」→「エイ」(レベル3:「a」→「ei」)
「q」→「ク」(この表現から、ローマ字表記のものをレベル5まで変形するときにクだけはそのまま読むものもあり、分析不足)
「ou」→「オウ」(ローマ字だけなら母音なので)
「s」→「セイ」(レベル5:「su」→「sei」)
で、「エイクオウセイ」が完成します。

「メイテイケイ」は「モテ(イ)ク」の母音部分を全てeiにすると生まれます。

そしてこの表現の最たるところは、
「固有表現や母音以外の全ての文字の母音部分を全て『ei』にする」ので、
語弊を恐れず言えばアホな表現がたくさん生まれます。

例文としてこの表現が有名になったきっかけであるこちらの表現を、まず原文から置いておこうと思います。
Aqoursさんの「太陽をおいかけろ」という曲の冒頭の部分です。
一部の方々にとっては嫌悪感のある表現になっている可能性があるので、苦手な方はスキップしてください。



千歌「Aqours!集合~!番号~!」

Aqours「1!2!3!4!5!6!7!8!9!」

千歌「オッケー!レッツゴーサンシャイン!」

というセリフの後「トコトコ歩くのがなんだか物足りないから」と歌が続いていく曲となっています。

また、Aqoursのカウントアップの後、お客さんが「10!」とコールをすることもあります。



それを踏まえた上で、これをオタク言語変化レベル5にすると



チェイケイ「エイクオウセイセイゲイセイレイ〜wベインゲイ〜〜!」*4

エイクオウセイ「エイチェイ!ネイエイ!セイン!イエイン!ゲイ!レイケイ!ネイネイ!ヘイチエイ!ケイエイ!」

メイテイケイ「ジェイエイ〜!!!!(ケイセイデイケイケイエイ)」*5

チェイケイ「メイケイ、レツェゲイセインセイエン!」*6

テイケイテイケイエイレイケイエイレイ(



筆者は、まだこの表現の変化についていききれていません。
日々、自然言語処理の研究室の友人と議論をしていますが、先述のようにしかまとめられていません。

また、先日東京大学声優研究会さんがこのようなものを公開していました。

https://app.todai-seiyu.com/otaku-words

こちらは『オタク語変換』というサイトで、
ひらがなで入力した文字の母音部分を全てeiに変換します。

ツイートするとハッシュタグも一緒にツイートされるので、他の人たちがどんな変化をさせるのかというのもチェックできます。



現在、このレベル5の分析というものを筆者が考える上で、まず困難にぶち当たってるものが、
逆変換の難しさです。

今回のブログを読んでよく理解していただける方は、
「オタク」←「モテイク」←「メイテイケイ」
と綺麗に逆変換できた方も多い方と思います。

しかしこのメイテイケイ
三鷹」←「ミタカ」←「メイテイケイ」

三鷹やん。

このように逆変換の難易度が非常に難しいです。
専門家でも速い逆変換はまだできる人はいないかと思います。

クラスタ的にも一度やってみたいものとしては、
「エイエイエイエイエイレイ」
とかはあると思うんですが、こちらは「藍井エイル」をオタク語変換ツールを使った結果です。

様々な単語が一様にeiに変形するので、人間の手でもなかなか1秒以内の逆変換ができません。
そのためにもこのツールからツイートしたものは毎日チェックしているのですがなかなか…。

そして先ほどの藍井エイルの変換結果を見て、オタク言語を使っている人たちの中で違和感を感じる方々は必ず存在すると筆者は思っています。
これは筆者も多少オタク言語を使うからというところに起因しています。
この変換の肝はおそらく母音にあると現在考えていて、そのためにも藍井エイルの正しい変換結果を筆者は欲しがっています。
みなさん呟いといてください。拾いにいったり誰かから聞くので。
ちなみにエイイエイル・エイエイエイルあたりが筆者は気持ちよく感じます。
響きや口当たり、そして面白さやある種のジャンキーさ(?)はこれまでのオタク言語において重要であり今回も同様だと筆者は考えていますが、様々な意見が聞きたいところです。

他にもジャンキーな(!?)アニメ・声優部門だと、hyr3k(kadokusei)って人が、
「ペイクセイセイ」って言っていました。「Pyxis」だとすぐ見破れなかったのは自称専門家として非常に悔しいです。

まだまだ深いオタク言語、今回は単語表現の変化に絞って書かせていただきましたが、
次回は文レベルでの表現や、意味からの分析もできたらうれしいなあと考えております。

以上、ジョーク記事でした。





ところで近況ですが、就活するべき分野が分かりません。
こんなことをしているので自然言語処理が分かりません。
昨日手伝ったところ就職させてください。



明日のwhywaita Advent Calenderを書くのはwhywaitaさんです(もう本人が書くのか…)
ゲインベイテイケイデイセイエイ。



(2021/12/08追記)続編を書きました。

yu-ki-kun-1.hatenablog.com

*1:追記1

こういう方々に喧嘩を売る気はないので勘弁してください…。

*2:筆者が4年前に初めて聞いた時はSAKEという形だったのですが、もはやSAKE表記の書き方は存在しないらしいので全て消しときます。忘れてください。

*3:単なる英語化では?という説も否定しきれないが、オタクさんの中には日本酒ではなくBEERを片手に「セイクで優勝!」とおっしゃる方々もいる

*4:chika→cheikei、集合→集合汁→syugousiru→seigeiseirei、bango

*5:オタク「10~(クソデカ声)」からの変形

*6:オッケー→モケイ→メイケイ、rettugosansyain→retuegeisyeinseien(筆者「勘でしか分からん…」)