上から下まで面白いことを…

yu_ki_kun_1が長文書きたくなったときに来ます

続:オタク言語について思うこと

この記事は whywaita Advent Calendar 2021 - Adventar 7日目の記事です。

昨日は id:joniy_joniy さんの 猫飼いの三種の神器 - お元気そうで残念です でした。 猫と和解するのは難しいですよね。わかるわかる。 私も実家に猫がいまして猫でバズったり猫とトリケラトプス拳したりして遊んでましたが仲は険悪です。

ところでwhywaitaさんといえば、 オタクですね!!!!!!

ということで、2017年whywaita Advent Calendarで触れたオタク言語についての記事について、 このタイミングで追記をさせていただきます。

yu-ki-kun-1.hatenablog.com

自己紹介

ブログ書かなすぎてどうやって書くのか忘れました。 しかしもうwhywaita Advent Calendarの時期ですか…早いものです。

whywaita Advent Calendarはなんと7年目を迎えるということで、おめでとうございます。

自分はどこから参加していたかなと見返してみたら初年度から参加していました。whywaita Advent Calendar17回目の投稿となります。うげーやりすぎ。

毎年いわゆる隙間埋め要員として参加させていただいているゆーきくんと申します。 今年はなんとなくの火曜枠です。

今回書きたいこと

さて、オタク言語についてですが、前回は以下のような範囲で書いていたようでした。

「魔剤!?w」から「メイテイケイ」あたりまでのお話しをしようかなと思います。

ということで、 「ぽきたw 魔剤ンゴ!? ありえん良さみが深いw 京大からのNFで優勝せえへん? そり!そりすぎてソリになったw や、漏れのモタクと化したことのNASA✋ そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ~」 を使って4段階の変化形と、すべてを破壊してしまった5つ目の変化形について出来る限りの説明をいたしました。

それについては再掲のさらに再掲になりますがこちらからどうぞ。

yu-ki-kun-1.hatenablog.com

で、今回はなんの話をするかというと。

  • 2021年までに現れた実際のレベル5の変化例の紹介
  • どうやってこんな変化になったか?の糸口になるかもしれない言語の紹介
  • オタク言語の元になったかもしれない言語の変化ルールについて仮説説明

そのあたりの話ができると良いなと思います。

この内容を書く主観的なお気持ちとしては、差別だったり貶している内容ではありません。これは個性です。なんならめっちゃ面白いです。 意味が分からない方は見なかったことにしといてください。 念のために書きますが、一部の方々にとっては嫌悪感のある表現になっている可能性があるので、苦手な方はスキップしてください。

確認できた実際のレベル5変化例

ここまで書きましたがなんと! 22:55現在ここまでの約1700文字しかかけておりません!やったね! ここまででWIPで公開いたしますので、そのうち完成することをお待ちください。

おそらくそのうちwhywaitaによる完成した旨のツイートが出るはずなのでお待ちください。

[以降追記]

おさらいですが、以下が前回の記事で紹介した5段階の変化です。

  • レベル1「単語の中に1字ローマ字を入れる」
  • レベル2「単なるローマ字変化、ないし同音異義語への変化」
  • レベル3「ローマ字表記でa=ei、e=iに交換し読む」
  • レベル4「レベル1~3の変換を数回行う、または変換後だじゃれ的に新たな単語に変形する」
  • レベル5「レベル4までを行った後、固有表現や母音以外の全ての文字の母音部分を全て『ei』にする」

オタク言語の記事でも書いたかもしれませんが、一般的には女性声優オタク、アニソンオタクにこの言語を使う傾向が強くあったようでして、やはりその界隈の言葉が多いようです。

さらっと箇条書き程度に書いていきます。

定型変化

まずは頭の体操も兼ねて、定型変化のものをいくつか紹介させていただきます。

答えが分かってしまえば簡単なのですが、やはり判読(逆翻訳)はある程度難易度があると思いますので、練習がてらやってみるのも面白いかと思います。

メイレインケイ

これは簡単ですね。

高野麻里佳さんのあだ名「まりんか」の変化形となります。

目標判読速度としては1秒くらいでしょうか。

エイネイレイ

これも簡単な部類になるかと思います。

水瀬いのりさんのあだ名「いのり」の変化形となります。

目標判読速度はやはり1秒前後かと思われます。

ちなみに以下のようなコピペがあるとかないとか。アイマイモコらしいです。

なんで君の存在は
のりをエイネイレイに
コンバートするの?
無限のチャオズも悪くない
All right! 明日を超えて

エイメイセイのペイレイデイセイ

このあたりから少し難しくなりますね。

これは「アイマス」の「プロデューサー」さんですね。

2語ありますし、やはり鬼門の小文字やヤ行ワ行があるあたり、目標判読速度2秒前後といったところでしょう。

ペイケイチェイ(/ペイケイテウ)

こちらは2通り観測できています。

これは「ピカチュウ」ですね。チュウ部分を『chu』と解釈するか『tyu』と解釈するかで2通りあるかと思いますが、一応識者としては『chu』の方が本家感がありますね。

ちなみに以下のようなコピペがあるとかないとか。

セイテイセイ「ペイケイテウ!100kボルテイ!w」
ペイケイテウ「ベイ〜ゲイ〜デウ〜〜〜!!!」
レイケッテイデン「ヤネイケンゼイ〜〜〜〜〜!!!!!」(キラーン)

セイゼイケイのゲイゼイ

この辺は読者の趣味嗜好によって難易度が変わってきますね。

これはFate/Grand Orderで登場する「鈴鹿御前」ですね。

やはりキャラクターになると難易度が少し上がりますね。目標判読速度も2秒前後でしょうか。

他にも色々あると思いますので、怪しげなカタカナを見つけたらみなさんも頭の体操してみましょう。

ケイデイゲイメイメイテイケイとか、読める人には0秒判読らしいですよ。噂ではエイレイケイレイが映画でエイメイケイレイになったとか…。

非定型変化(慣用句変化)

みなさんそろそろ順調にIQが下がってきましたでしょうか?

こちらでは、定型変化を基本としているのですが、口触りや語感の気持ちよさから必ずしも全て定型通りではない変化をしたものについて紹介いたします。

定型文や慣用句のように使用されているところから慣用句変化とも言えるためそう捉えています。

ペイクセイセイ

みんな大好きペイクセイセイ。

これは女性声優ユニットPyxis(読み:ピクシス)」ですね。

後ほど説明いたしますが、やはりウ段はそのまま読む役割を持つことが多いようです。

マイズ・K・ネイネイ

見つけた際はこんなところをまさか慣用句変化で見つかるとはと思いました。

これは「水樹奈々」さんですね。

『mizu』→『m"ai"zu』のレベル1の変化に、
『k"i"』→『k"e"』というレベル3の変化の逆方向変化+単文字化からの、
『ナナ』→『ネイネイ』というレベル5の変化を組み合わせた形、これは素晴らしいですね。

このあたりをすんなり読めるとこなれ感が出て、識者感が出ますね。

他にも「ラララレレレレ」などがあります。定型で逆翻訳が難しい場合はこのあたりを経験から読み解きましょう。

オタク言語がどうやって生まれたのかを考察する糸口①

ここまでは、あまり馴染みがない言葉でもあるため、説明も兼ねて紹介させていただきました。

ここからは、書ける範囲でこの変化の元凶要因について深掘りしていこうかと思います。

筆者はここでとある2つのオタク言語に出逢いました。

「サイザイマイのマイソサイル」と「チャイカタイツ」です。

「サイザイマイのマイソサイル」は「しじみの味噌汁」、
「チャイカタイツ」は「地下鉄」のこととなります。

ここまでの内容に慣れている方には分かるかと思いますが、『i』→『ai』のレベル1変化、いわゆる「マジ」→「魔剤」変化と同型の変化となります。
※決して棺姫のチャイカの話や花畑チャイカの話をしているわけではありません

しかしこちらの2語、出典が2013年からあるようです。

一方「魔剤」「魔罪」「魔材」といった言葉は、2014年4月1日以前には同様の使い方をされていないようでした。

▼参考
魔剤 until:2014-04-01 - Twitter Search

サイザイマイのマイソサイル until:2014-04-01 - Twitter Search

チャイカタイツ until:2014-04-01 - Twitter Search

となると…、と筆者は調査を進めていくと、一部からは"闇言語"と言われる界隈での言語に当たりました。

以下に例を挙げます。

細かく調べると個人の名前が出てきてしまうので詳しく調べるかはみなさんの良識にお任せいたしますが、
うっすら言うとこの"闇言語"というのは、音ゲーマーと東北地方に起因する言語のようです。

この言葉たちについてもう少し深掘りしていきましょう。

オタク言語がどうやって生まれたのかを考察する糸口②

さて、様々な言葉が飛び交いましたが、ここでは以下の言葉に絞って考えます。

  • 初音ミク」→「ヘイチューンマイク」
  • 「地下鉄」→「チャイカタイツ」

これらがどのような変化をしたか考察してみます。

初音ミク」については、以下のような変化と考えることができます。

  1. 「は」→「ha」→「h"ei"」→「hey(英単語)」→「ヘイ」
  2. 「つね」→「tune(英単語)」→「チューン」
  3. 「みく」→「miku」→「m"a"iku」→「mic(英単語)」→「マイク」

これ何かというと、

  1. 「は」→「ヘイ」はレベル3の変化
  2. 「つね」→「チューン」はレベル2の変化
  3. 「みく」→「マイク」はレベル1の変化

そう、以前書いたオタク言語の説明でだいたいの変化の説明ができてしまうのです。

続いて「地下鉄」ですが、

  1. 「ち」→「chi」→「ch"a"i」→「チャイ」
  2. 「か」→(そのまま)「カ」
  3. 「てつ」→「tetsu」→「t"ai"tsu」→「タイツ」

これも、以下「ヘイチューンマイク」同様に、

  1. 「ち」→「チャイ」はレベル1変化
  2. 「か」→「カ」は変化なし
  3. 「てつ」→「タイツ」はレベル1変化

前述の通り、すべてレベル1変化、「マジ」→「魔剤」と同様の変化をしています。

しかし、「か」→「カ」で分かるようにア段では変化なしがありました。
実は同様に「初音ミク」→「ヘイチューンマイク」でも「ク」が残っていることからウ段が変化なしとなっております。

これらから、闇言語からオタク言語に派生したと仮定した上で、ルールの仮説を考えてみます。

オタク言語の原形の仮説

ここまで、闇言語とオタク言語の関係について触れてきましたが、
オタク言語よりも前の闇言語には以下の原則があるような気がしています。

  • 英単語や他の言葉に変換ができるなら変換する
  • 変換できなければ『ア段』『ウ段』(『オ段』)はそのまま
  • 『イ段』『エ段』は『ア段』とくっつきやすい→『ai』変化になりやすい

よって力関係的に、以下のような形がありそうだなと感じています。

  • 『ア段』『ウ段』>『オ段』>>>>>『イ段』『エ段』

いわゆる『マジ』→『魔剤』は、『イ段』が『ア段』に寄っていく変化が前提にあり、この変化が自然に行われ定着したのではないかと仮定しています。

いわゆる魔剤メソッドの誕生ですね。

先ほどの闇言語の中から、以下の少しクセのある変化も同様に『ア段』『ウ段』に寄っていく変化をしているのが分かると思います。

今は形としてだいぶ変わってしまったレベル5での変化でも、
ペイクセイセイやエイクオウセイの「ク」が残っている形が多くあるのも、この関係性が前提にあるのではないかと仮説を立てています。
※なぜレベル5がei変化になるかは今後の課題です

純粋に変化としては、今出ている闇言語の変化形をまとめると以下のようになるかと思います。

闇言語(≒オタク言語の原形)

  • 子音付きイ段とエ段の母音の『ai』変化
  • 『n』や伸ばし棒が入る余地がある言葉の『m』変化or『r』変化
  • ヤ行やワ行や濁点行の『n』変化or『m』変化
  • 英語読み(上記との混合変化有り) ※語感が悪いと複数回変換や追加文字も多少あり

これらが色々な経緯や思いつきを経て、
「魔剤」に辿り着き
「ペイクセイセイ」「エイクオウセイ」が生まれた可能性を考えております。

残りの課題としては、『イ段』『エ段』がなぜ力関係的に弱いのかという点についての解釈と、そもそも『イ段』『エ段』がない『ヤ行』『ワ行』の取り扱いだと感じています。

このあたりは本当に難しいところだと感じていて、特に『ヤ行』『ワ行』が使われている言葉はオタク言語のような変化がされること自体がそもそも多くありません。

直感的な理解が難しいところから変化自体が難しくなっているとは思うのですが、どう取り扱うべきなのか糸口もつかめていない状態です。
※糸口が必要かどうかは微妙

『イ段』『エ段』が力関係的に弱いと書きましたが、現代のレベル5変化では全て『ei』変化になっているところも不思議なところです。

それも『イ段』『エ段』の力関係が弱い原因にヒントがあるかもしれませんね。

ただ今回の記事で、背景があった上での変化と考えることが出来る以上、安易に一律ルール化することが正しいわけではないことと、
残った『イ段』『エ段』の解釈や『ヤ行』『ワ行』の取り扱いの幅に余地があることをお伝えできたので、筆者としては満足です。

なにか感想や情報がありましたらみなさんもツイートや記事を書いていただけると読みに行くので書いてみてください!

おわりに

以上、レベル5の変化の紹介と、レベル1~5の変化の前身となる言語たちの紹介でした。

ちなみに毎回『言語』と言ってるのは、今回の原則や力関係のような、目に見えないところがあると思うので言語と呼んでいます。

繰り返しとなりますが、現代のレベル5変化でも名前に『ヤ行』『ワ行』が入っている人やものはだいぶ少ないと感じているので、そのあたり考察の余地があるだろうと思っていますが、このオタク言語の話はここで区切りがつくかなと思います!

表面上面白い、パワーがある言葉についてどういう想いや考えがあったか推し量るのが楽しいので、このようなことはまだ趣味で続きそうな気がします(自分でキモイな~と思いますが)

んでは、4年前の記事の一節を置いてこの記事を締めようかと思います。

オタクさんが作る文や文章はパワーだらけです。 これはマジです。だから流行るんだと思いますよほんと。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

明日は alstamber さんです。よろしくお願いいたします。
※筆者より早い投稿ありがとうございました!!!